昨日、オフィスフォーユーさんへ訪問AIサポートに行ってきました。記念すべき第1回目です。
オフィスフォーユーさんは、創業40年目を迎える保険屋さん。顧客の数はなんと1000件を超えます。この規模を長年お一人で支えてこられたこと自体がすごいのですが、今回はその顧客管理をもっとラクにするためのお手伝いです。

ICTサロンで生まれた原型を、実用アプリへ
実は今回のアプリ、まったくのゼロからではありません。以前ICTサロンで一緒に作った試作品があって、それを今回しっかり「立派なもの」に仕上げてきました。
仕組みをかんたんに言うと、こんなアプリです。
- パソコンやスマホのブラウザを開けば、いつでも使える画面
- 入力した情報は、裏側に自動で保存・更新される
- ログインした人によって、見られる情報が切り替わる(誰でも全部見えるわけではない)
顧客管理、面談記録、給付金の管理。保険のお仕事で日々発生するこれらを、ひとつのアプリでまとめて扱えるようにしています。市販の高価なシステムを買うのではなく、無料で使える仕組みを組み合わせて、その会社にちょうど合ったものを仕立てる。ここが今回の肝でした。
その場で話を聞いて、その日のうちに作り上げる
今回のアプリは、AI(Claude)を使って作りました。しかも、当日その場で「どんなものがほしいか」を聞きながら、その日のうちに作り上げています。これがこの訪問AIサポートというサービスの本質です。あらかじめ完成品を用意して持っていくのではなく、目の前で要望を聞いて、その場で形にしてしまう。
そもそものきっかけは、お母さんの「入力できない」という悩みでした。今使っているツールは自由に入力できるぶん、操作に慣れていない人には難しく、しかも触り方を間違えると大事なデータが壊れてしまう心配もありました。そこで「決まった項目に入れるだけ」のかんたんな入力画面を用意しました。これなら、これまで入力をためらっていたお母さんでも安心して使えます。親子で同じ情報を見られるようにもしました。
不要なはずが「使っていきたい」に変わった瞬間
実はこのアプリ、息子さんは当初「自分は今のツールがあるから要らないだろう」と思っていたそうです。すでに自分なりのやり方できっちり管理できていたからです。
ところが、出来上がったアプリを実際に見てもらうと、「これは使っていきたい」と。必要ないと思っていた人が、現物を前にして心変わりしてくれた。これがこの日いちばん嬉しい瞬間でした。
さらに「今やっている他の作業も、こうやってアプリにできるかもね」という新しい発想も出てきました。現場で一緒に手を動かすと、こういう次のアイデアが自然と生まれてきます。
現場に行かないとできない作業がある
もうひとつ、この日に印象的だったことがあります。
保険代理店には、現場の決まったパソコンからしか開けない専用の管理システムがあります。日々の業務に欠かせないものですが、扱いづらい部分も多く、効率化したい場面がたくさんありました。そこに入っていた大量の証券情報を、その場で一気に整理する作業も行いました。
こういう作業は、リモートでも事前準備でもできません。その場のパソコンの前に座って、現物を見ながらでないと手を動かせない。だからこそ、私が伺う意味がある。今回、改めてそう実感しました。
作って終わりにしない。自分たちで育てられるように
今回こだわったのは、その場で作って終わりにしないことです。私がいなくても、息子さんが自分でアプリを改良し続けられるように、その下準備まで整えてきました。次に私が手伝うときも、よりスムーズに作業できる状態になっています。
AIで作ったアプリは、ともすると「作った人にしか中身が分からないもの」になりがちです。でも、地元の事業者さんが自分たちで育てていけるようにしておくこと。これがfukufukuの大事にしているところです。
第1回を終えて
話を聞きながらその場で作り上げ、しかも使う人たちが自分で育てていける。さらに、現場に行かないとできない作業もある。訪問AIサポートの第1回目は、この形の手応えをしっかり感じられる一日になりました。
「うちの仕事に合ったアプリがほしい」「AIを使ってみたいけど何から手をつければいいか分からない」。そんな三重県北勢エリアの事業者さんがいらっしゃれば、ぜひ一度お声がけください。お話を聞きながら、一緒に形にしていきます。